私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「あっ、あのっ‼」

 ふと、いいアイデアが頭の中に浮かんで、私は思い切って監督たちに声をかけた。
 思ったよりも大きな声がスタジオ中に響いて、この場にいるみんながびっくりする。
 一気に注目を集めてしまったけど、もう後には引けない。
 このまま続けて言ってしまえ!

「あのっ、女の子役……僕がやります!」

 大きな声で宣言するように伝えたとたん、スタジオがざわっとどよめいた。

「きみ、本気で言ってるの……?」

 目を丸くした監督に、私はブンッと首を縦にふる。

「僕が女装して、早乙女結衣ちゃんの代役をします!」