私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「じゃあ、蘭。俺と陽名はこっちだから」
「うん。またお昼に会おうね」

 私と瑞稀くんは2年B組。蘭くん、朔良くん、蛍くんは2年A組。
 それぞれのクラスに分かれて、教室に入ろうとしたそのとき。
 ――ぞくっ
 なに? 今の気配……。ほんの一瞬だったけど、ものすごく嫌な感じがした。
 今度こそ、瑞稀くんを狙う犯人かもしれない。
 私は急いで後ろを振り返った。でも、背後には誰もいない……。

「陽名、どうした?」

 頭から降ってきた声に顔を上げる。すると、瑞稀くんがこっちをじっと見下ろしていた。
 気にしてくれるのは嬉しいけど、私は瑞稀くんを守る立場だ。彼を心配をさせるわけにはいかない。

「ううん、なんでもない!」

 私はぱっと笑顔を作ると、何事もなかったふりをして、さっと教室の中に入った。