私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「えっと……3人とも、どうしてここに……?」
「このロッカーから、かなちゃんと瑞稀の声がしたから」

 私がおずおずとたずねると、朔良くんがさらりと答えた。

「かなっちと瑞稀こそ、なんで二人でここににいるんだよ?」

 蛍くんが腕を組んで、答えにくい質問を投げかけてくる。

「え、えっと……その……」

 こんなとき、どう答えたらいいのかな?
 ウワサのことは話したくない! でも、うまい言い訳も思いつかないし……。
 私がしどろもどろになっていると、「ゲーム番組でやるかくれんぼの練習をしてたんだよ」と、瑞稀くんがとっさにごまかしてくれた。

「瑞稀くんもだけど、奏くんも仕事熱心なんだね」

 ニコニコ笑って感心する蘭くんに、私は「うんっ、そうなんだ!」と何度も首を縦に振った。

「それじゃあ、ホームルームが始まる前に、教室に行くか」

 蛍くんに促され、私たちは空き教室を出た。
 廊下の窓から差し込む朝の光が、みんなの笑い声を優しく包む込む。
 さっきはロッカーに隠れるくらいウワサのことを気にしていたのに、今は5人でおしゃべりをしながら歩いているおかげかな?
 まったく気にならなくなっていた。