私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

 俺は首を横に振った。
 陽名の唇が俺の頬に当たったとき。陽名の顔に星名奏の面影が重なった。そのとき、なんだか星名奏にキスされたような気分になって、変に意識してしまったんだ。
 それで妙に気まずくなって、しばらく陽名の顔をまともに見られなかっただけ。
 でも、いくら理由があったとしても、さっきまで不安だった陽名からすれば、昼間の俺の態度はひどく見えただろう。

「あのときは、そっけない態度を取って悪かった。でも、もう気にしてないし、お前のことも嫌ってないから」
「そうなの? それならよかった!」

 陽名がやっと晴れ晴れとした笑顔を見せる。
 まるで空を覆っていた黒雲が流れて、太陽が顔を出したような明るい表情だ。

「お詫びに一曲踊ってみせるよ。それから一緒に寮に帰るか」
「うん! じゃあ、私は近くで見てるね」