私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「じゃあ、なんで男の格好で、俺たちと同部屋に?」
「それにはちょっと……、いろいろわけがあるというか……」

 あまり深入りされたくない話なんだろう。陽名は苦笑いを浮かべて言葉を濁した。
 思えば今朝、俺が『なんで中学生なのにマネージャーをやっているんだ?』と聞いたときも、こんな反応をしていた気がする。
 こいつにどんな事情があるのかはわからない。
 だけど、俺が一人で特訓していることを内緒にしているように、誰にだって知られたくない秘密が一つや二つがあるのは当然のことだ。
 だから、これ以上は詮索しないでおこう。

「それより、陽名はこんなところで何をしに来たんだ?」

 俺が話題を変えると、陽名の緊張した面持ちが、一瞬でやわらいだ。

「何って、瑞稀くんを探しに来たんだよ!」
「俺を?」
「そうだよ‼」

 陽名はムッとするなり、大声を張り上げた。