「うわっ⁉ なにこれ……って、砂⁉」
「キャーッ! やだぁ、目に入った!」
「みんな、大丈夫か⁉」
教室の中は一気にパニックに陥った。
クラスメイトたちの姿が見えなくなるほどの砂嵐が、教室に吹き荒れている。
た、大変だ……! 慌てて能力を使ったせいで、必要以上に力が発動している!
早く砂嵐を止めなくちゃ! 頭の中ではわかっているのに、こんなとき限って、体からガクンと力が抜けていく。
まぶたもだんだん重くなって、視界が少しずつ狭まってきた。
私の能力には制約がある。
それは、能力動かす対象が重ければ重いほど、範囲が広ければ広いほど、体力の消耗が激しくなって、眠たくなってしまう、というものだ。
この前の交差点で能力を使ったときもそう。
どう見ても重そうな大型トラックを止めるんじゃなくて、小柄な男の子を浮かせたのは、私がいきなり大勢の人の前で倒れないようにするためだったんだ。
しかも、今回のように慌てて能力を使うと、コントロールがきかなくなって、より早く体力を消耗してしまう。
「キャーッ! やだぁ、目に入った!」
「みんな、大丈夫か⁉」
教室の中は一気にパニックに陥った。
クラスメイトたちの姿が見えなくなるほどの砂嵐が、教室に吹き荒れている。
た、大変だ……! 慌てて能力を使ったせいで、必要以上に力が発動している!
早く砂嵐を止めなくちゃ! 頭の中ではわかっているのに、こんなとき限って、体からガクンと力が抜けていく。
まぶたもだんだん重くなって、視界が少しずつ狭まってきた。
私の能力には制約がある。
それは、能力動かす対象が重ければ重いほど、範囲が広ければ広いほど、体力の消耗が激しくなって、眠たくなってしまう、というものだ。
この前の交差点で能力を使ったときもそう。
どう見ても重そうな大型トラックを止めるんじゃなくて、小柄な男の子を浮かせたのは、私がいきなり大勢の人の前で倒れないようにするためだったんだ。
しかも、今回のように慌てて能力を使うと、コントロールがきかなくなって、より早く体力を消耗してしまう。



