私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

 ふと、植え込みの下の地面が目に留まった。
 これだ! 私の能力で地面から砂嵐を起こせば、教室の様子を隠せるし、カメラのレンズも使えなくなる!
 そうなれば、カメラマンは諦めて学園から逃げていくはずだ。
 そうと決まれば善は急げ。いつシャッターを切られるかわかんないから、もたもたしているヒマはない。
 私は地面の砂粒に向かって、すぐさま全神経を集中させる。

『舞え!』

 心の中で念じた直後、たちまち砂嵐が起こった。
 ――のはいいんだけど、開いた窓から大量の砂が教室に舞い込んできた。