私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「ありがと~っ! 奏くん、これからよろしくね」
「こちらこそよろしくね、結衣ちゃん!」

 うわあぁっ! まさかこのクラスで結衣ちゃんと友達になれるだなんて……!
 夢みたいだけど、すっごく嬉しい!
 心の中ではしゃいでると、「奏くん奏くん!」と結衣ちゃんに肩を叩かれて現実に引き戻される。

「奏くんって、なんでアイドルになろうって思ったの?」
「えっ?」

 私は目を丸くした。

「だって、この学園入ったってことは、アイドルになるためにスパークルに所属したってことでしょ?」
「あー……実は僕、アイドルにはならないんだ」
「ええっ⁉」