私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「おーい。さっきから叫び声が聞こえてっけど、大丈夫かー?」

 突然、2階のいちばん左端のドアが開き、中から男の子が一人出てきた。
 現れたのはstarixのムードメーカー、喜嶋(きじま)(ほたる)くんだ。
 太陽の光のように輝く金髪に、くっきりとした目鼻立ち。
 耳たぶには星の形をしたネオンカラーのピアスがキラリと光ってる。
 そこにいるだけで周りがパッと明るくなる。そんな蛍くんの存在感に、私は圧倒されてしまった。

「うーん……。せっかく気持ちよく眠ってたのに……」

 今度は、蛍くんの隣の部屋のドアから、別の男の子が現れた。
 starixのかわいい担当、百瀬(ももせ)朔良(さくら)くんだ。
 桜の花のように淡いピンク色のふわふわとしたマッシュへアに、黒目がちのたれ目と小さな唇。
 もこもこのパジャマの袖からのぞく指先と、眠そうに目をこする仕草がかわいすぎる!