私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「は……、はわわわわわわっ……!」
「きみ、やっぱり大丈夫?」

 蘭くんが心配そうに、私の顔をのぞき込んできた。

「えぇっ⁉ う、うんっ! 大丈夫!」

 思わず元気よく返事をしたけれど、心の中は「無理無理無理……!」と大パニック!
 だって、瑞稀くんは――私の推しである前に、初恋の男の子。
 幼いころ、私が転んで泣いてるときも、公園で男の子にいじめられたときも、すぐに助けにきてくれた私のヒーロー。
 かっこいいだけじゃない。優しい心を持った瑞稀くんに、私はずっと昔から恋をしている。
 そんな、大好きな瑞稀くんと同室なんて……考えただけで心臓がもたない。
 なんなら今にも爆発してしまいそう……!