私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ！

「うわぁっ……‼」

　ここがstarixの部屋？　というか、本当に学校の寮の部屋なの⁉
　てっきり人数分の机とベッドが置かれているだけだと思ってたのに、部屋の中は１階と２階に分かれた吹き抜けになっていた。

「僕たちが今いるこの1階の部屋が、談話室だよ」

　まばたきを忘れるほど見とれてる私に、蘭くんが穏やかに説明してくれた。

「ここがstarixの談話室かぁ……」

　ため息と一緒に、思わず言葉が口を突いてしまう。
　部屋の真ん中はネイビーの絨毯が敷かれ、その上に真っ白なローテーブルが置かれている。
　テーブルの周りには、雲みたいなふわふわしたソファと、星や三日月の形をしたクッション。
　見上げるほどに高い天井には、プラネタリウムみたいに満天の星空が描かれていて、朝日を浴びてキラキラと輝いている。
　まさに『星空の王子様』ってコンセプトにぴったり合ってて、見ているだけで胸のときめきが止まらない！