私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

 蘭くんは穏やかな笑みを浮かべてうなずいた。

「少し前に、社長と理事長から話を聞いてたんだ」

 そっか、パパとママが蘭くんに話を通してくれてたんだ!

「まあ、立ち話もなんだし、中に入って。僕が案内するよ」

 蘭くんがエスコートしてくれて、思わず心臓がドキッとした。

「あ、ありがとう……お邪魔します!」
「お邪魔しますって……。きみ、今日からここで暮らすんだよ?」
「そっ、そうでした……!」

 クスクス笑う蘭くんにうなずき、緊張しながらstarixの部屋中に足を踏み入れる。
 蘭くんは私にトイレやお風呂の場所を教えると、一番奥の部屋のドアを開けた。