私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「かっ、かっこいい……!」
「おーい? きみ、大丈夫?」

 ハッと我に返ると、蘭くんが私の目の前で手をパタパタと振っていた。

「ごめんなさい! ついぼーっとしちゃって……」
「本当?」

 蘭くんがメガネの奥の目を大きく見開いた。

「はい! えっと、わたっ……じゃない。ぼ、僕、今日から――」
「僕たちのマネージャーになる男の子?」
「ええっ、もう知ってるんですか⁉」
「うん」