「そういや瑞稀くんって、いつから奏くんの秘密を知ってたの?」
急に、瑞稀くんの横から、蘭くんがたずねてきた。
メガネの奥にある瞳が、私たちへの好奇心でキラキラと光ってる。
「俺はとっくに全部知ってたけど」
瑞稀くんはまるで『たいしたことない』、って言うみたいにさらっと答えた。
「マジかよ⁉ いつ? めっちゃ聞きてえ!」
「ほかにも知ってることがあるの? ボクにも教えてよ」
蛍くんと朔良くんも、話をせがむ子供のように瑞稀くんに寄ってくる。
それで、瑞稀くんはというと――いたずらっ子みたいに口角を片側だけ上げて、唇に人差し指を当ててこう言ったんだ。
「――それは、俺と奏だけの秘密。ってことで」
急に、瑞稀くんの横から、蘭くんがたずねてきた。
メガネの奥にある瞳が、私たちへの好奇心でキラキラと光ってる。
「俺はとっくに全部知ってたけど」
瑞稀くんはまるで『たいしたことない』、って言うみたいにさらっと答えた。
「マジかよ⁉ いつ? めっちゃ聞きてえ!」
「ほかにも知ってることがあるの? ボクにも教えてよ」
蛍くんと朔良くんも、話をせがむ子供のように瑞稀くんに寄ってくる。
それで、瑞稀くんはというと――いたずらっ子みたいに口角を片側だけ上げて、唇に人差し指を当ててこう言ったんだ。
「――それは、俺と奏だけの秘密。ってことで」



