私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「明日華」

 瑞稀くんが明日華さんをまっすぐに見つめた。

「俺は、お前の気持ちに答えることはできない。これからもアイドルとして輝けるように、全力で頑張りたいんだ。だから、そんな俺の姿を応援してほしい」

 瑞稀くんの言葉が部屋に響いて、明日華さんの瞳が一瞬大きくゆれた。
柔らかな光を宿した目から、ぽろぽろと涙がこぼれ落ちていく。

「わかったわ……。今まで本当にごめん、なさい……」

 反省したような明日華さんの言葉に、瑞稀くんは穏やかな声で「ああ」とうなずき、優しく微笑んだ。

「わかってくれてよかった。でも、もう二度とあんなことはするなよ」