私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「明日華さん……あなたの気持ち、すごくよくわかるよ」

 私は声をふるわせながら、明日華さんをまっすぐに見つめた。

「私の場合、瑞稀くんを邪魔したくなくて、自分の気持ちを封印したんだ。……でも、好きって気持ちは抑え込んでもあふれちゃって、ときには自分をワガママにさせてしまうよね」

 明日華さんはゆっくりとうなずいた。

「でも、だからといって、瑞稀くんがせっかくつかんだ夢を壊すのは違うと思う。本当に瑞稀くんのことが大好きなら、誰よりも大きな声で応援してあげるべきじゃないかな?」

 私の言葉に、明日華さんの瞳が涙でゆらゆらと揺れていく。