私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「どうして瑞稀くんの邪魔をしたの?」

 私は拳をぎゅっと握りしめた。
 明日華さんの余裕そうな表情が、一瞬にして強張った。
 きっと、今の私はとても怖い顔をしているんだろう。
 でも、アイドルとして頑張っている瑞稀くんを見てきたからこそ、黙っていられない。

「瑞稀くんはプロとして、真面目に仕事に取り組んでいたんだよ! なのに……なんで明日華さんは、あんなにたくさんの事件を起こしたの⁉」
「うるさいっ……!」

 明日華さんが私を睨み返した。

「あたしはただ……、瑞稀にアイドルを辞めて欲しかっただけよ!」
「おい。それ、どういうことだよ?」

 瑞稀くんが動揺して聞き返すと、明日華さんは目にいっぱい涙をためた。

「だって……あたし、瑞稀のことが好きなんだもん‼」
「「えっ⁉」」