私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

 みんなでステージを飛び降りて、手分けして瑞稀くんを探す。
 私はアリーナのロビーや搬入口、関係者以外立ち入り禁止の通路を探し回った。けれど、瑞稀くんの姿はどこにもなかった。
 まさか、もう連れ去られてしまったとか……?
 ふと、3年前の誘拐未遂事件のことが頭をよぎって、ぞわっと背筋に冷たいものが走った。
 でも、すぐに頬をバシッと叩いて気合いを入れ直す。
 私は瑞稀くんの護衛だ。こんなときに弱気になってる場合じゃない!
 それに、まだそんなに時間は経っていないんだ。
 瑞稀くんは、きっとこのアリーナのどこかにいる。そして、私が絶対に見つけ出してみせる!
 くじけそうな気持ちを振り払い、走り出したそのとき。

「なんだろ? あれ……?」

 私は、地下へと続く階段を見つけた。
 ――もしかしたら、ここに瑞稀くんがいるのかもしれない!
 ぱっとひらめいたような直感が、私の背中をぐんと押す。
 確信はないけれど、行ってみるしかない!
 私は大きく深呼吸をして覚悟を決めた。そして、薄暗い階段を駆け下りていった。