私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「う、うん……。でも、starixのみんなが……」
「おい、瑞稀は⁉」

 そのとき、マイクを通した蛍くんの大声が、会場に響きわたった。
 ハッとしてステージを見ると、そこにいるはずの瑞稀くんが、忽然と姿を消していた。

「瑞稀くん⁉」
「どこに行ったの⁉」

 蘭くんと朔良くんの慌てた声も、マイクを通して反響する。
 もしかして、さらわれた?
 またこの前の音楽番組みたいに、スタッフになりすました執事さんみたいな人がここにいるの?

「おかしい……。警備員もスタッフも十分にいるはずなのに……」

 ママが険しい顔をして呟いた瞬間、近くから「うぅ……」とうめき声が聞こえてきた。
 声がした方に急いで駆け寄ると、床に倒れたスタッフさんが、苦しそうに顔を歪めていた。