私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

 私が聞き返すと、ママが険しい顔になった。あたりの空気が一瞬にしてピリッと張り詰める。

「奏にstarixのマネージャーになってもらう本当の目的は――、センターの氷高瑞稀くんの護衛を頼みたいからよ」
「ご……、ごえい?」

 私はぱちぱちとまばたきをした。
 護衛って……つまり、私が瑞稀くんのボディーガードになるってことだよね?

「……瑞稀くんに何かあったの?」

 たずねる声に不安がにじむ。
 すると、ママが神妙な面持ちで、おもむろに私にうなずいた。

「実はね……最近、瑞稀くんが何者かに狙われているみたいなの」

 ええっ⁉ そうなの⁉