私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「うっ……嬉しいけど、私には荷が重すぎるよ‼」

 starixのマネージャーになって、キラキラした芸能界でお仕事をする。それってつまり、瑞稀くんのそばにいられるってことだ。
 想像しただけで、少女漫画の主人公になったみたいに、胸の奥がキュンキュンする!
 ……でも、本当に私がマネージャーになっていいのかな?
 だって、これまでの私といえば――学校帰りにクレープを食べたり、友達とのおしゃべりに花を咲かせたり、瑞稀くんの推し活に夢中になったり……。
 どこにでもいるような普通の女の子として楽しく過ごしてきたんだ。
 なのに、突然大人気アイドルグループのマネージャーを任されるだなんて――、荷が重すぎるにもほどがあるよ!

「パパ、ママ! 本当に考え直したほうがいいと思うよ⁉」

 私はテーブルにバンッと両手をつき、パパとママに詰め寄った。

「そうは言ってもね……このミッションは、奏にしか任せられないのよ」
「どういうこと?」