「んんっ……」

 目を覚ますと、starixのみんなが私の顔をのぞき込んでいた。

「奏、大丈夫か?」

 瑞稀くんが眉をひそめてたずねてくる。
 心配してくれるのは嬉しいけど……かっ、顔が近すぎるよ!

「うっ、うん……! もうすっかり大丈夫!」

 ドキドキする心臓の音をごまかすように、私は大声を上げて、がばっと跳ね起きた。
 すると、starixのみんなが「よかったあ……」と、ほっと胸をなで下ろした。