私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

 私がたずねると、パパとママの顔が一瞬にして真剣な表情に変わった。
 空気もピンと張り詰めて、喉の奥がきゅっと詰まるような感覚がする。
 まさか二人とも、自分たちの娘に、命にかかわる危険な任務を頼もうとしているわけじゃないよね……⁉
 ドキドキしながら答えを待っていると、パパがゆっくりと口を開いた。

「奏にはstarixのマネージャーになってもらいたいんだ」
「う、うん……って、ちょっと待って!」

 わ、私がstarixの、マネージャー⁉

「パパ! それ、本気で言ってるの⁉」
「ああ。新学期が始まる、来週の月曜日からよろしくね」

 パパのにっこり笑顔に、私の脳内は一気にパニック!

「無理無理無理! 私にはできないよ!」
「あら? 奏、嬉しくないの? 大好きなstarixのマネージャーになれるのよ?」

 ママがきょとんと目を丸くした。