私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

 ――実は私、星名奏は異能力者だ。

 念じるだけで物体を動かせる能力が、生まれつき備わっている。
 例の交差点で、大型トラックと接触しかけた男の子を空へ飛ばしたのも、この能力を使ったからできたことだ。
 ちなみに、私が能力を使えることは、パパとママ以外の人たちには内緒。
 もし私が他の誰かに異能力者だとバレてしまったら、テレビや雑誌で大騒ぎになるだろうし、悪いことに利用されるかもしれないからね。
 ……そんな、能力を持っている一人娘の私に、パパとママはいったい何を頼もうとしているんだろう?