私、男の子マネージャーになって、推しアイドルをお守りしますっ!

「実は私……、異能力者なんだ。瑞稀くんが言っていた、現実じゃあり得ないことを起こす力を持っているの」

 それから私は瑞稀くんに、自分の能力のことを打ち明けた。
 瑞稀くんは私の話を茶化したり、気味悪がったりすることなく、静かに耳を傾けてくれた。
 すべてを話し終えたあと、瑞稀くんは「ありがとう、奏」と私にお礼を言ってくれた。

「えっ?」

 思わずきょとんとする私に、瑞稀くんがフッと優しい笑みをこぼす。

「その力で、今まで俺を何度も助けてくれたんだろ?」

 瑞稀くんの言葉が、私の心に優しく響いた。
 現実的に考えたらあり得ない私の能力。
 ずっと秘密にしていたそれを今、こうして瑞稀くんに受け止めてもらえたんだ。
 しかも、『ありがとう』とお礼まで言われるなんて……。
 私が頑張って瑞稀くんを助けていたこと、本人に伝わっていたんだな。
 そう思ったとたんに、あったかい気持ちで胸がいっぱいになる。さっき少し泣いちゃったせいか、私の目からポロポロと涙があふれてきた。