『まさか…吉田と結衣ちゃんが知り合いだったとはなぁー…』


次の日

稲葉さんはマッサージをしながら呟く。



「私もビックリですよ。

まさかよっしーと稲葉さんが高校の同級生だなんて。」

そう言うと稲葉さんはクスッと笑う。



『学校ではさ、吉田はよっしーって言われてるの??』


「あ、そうですよ」


そう答えるとそっかー、なんて言いながら稲葉さんは笑っている。



「よっしーは女バスの顧問なんですよ?」

マッサージが終わり松葉杖を渡される。

もうこれは無言で行われる。


だって、いつものことなんだもん。



『なるほどね。

吉田はバスケ部のエースで運動バカだったから』


バスケ部のエースか…

うん、なんとなく分かる。


よっしーかなりバスケうまいし。




『結衣ちゃんと吉田、仲良さそうだよね』

ニヤッと笑う稲葉さん


こういう稲葉さんの笑顔はアブナイ

ヘンなことを考えている可能性がかなり高いんだ。



『好きに…なったりしないの??』