そして、それからしばらくして。
俺は陸と大喧嘩をした。
俺のせいで、陸は親から少しひどい扱いをされている。
俺がいなかったら、双子じゃなかったら。
せめて、一卵性双生児じゃなければ。
陸が、権力を持てたのに。
『比べられ続ける』という、辛い思いをしなくて済むのに。
そう思った俺は、自殺しようって。
そう考えた。
でも、それが陸にばれたんだ。
『空のバカ!! なんで、いなくなるなんて言うんだよ!!』
『当たり前だろ! 俺がいなければ、陸は家で辛い思いをしなくて済んだ!! 俺がいるから、陸は……!』
『違うだろ!? 空だって……空だって、遊びたくても遊べない! 空を縛り付けたのは、俺なんだから……!!』
『そもそもだ!! 俺たちが、双子だったから……っ!!』
感情的になった俺は、思いっきり陸に言ってしまったんだ。
『陸と双子で生まれてこなければよかったんだよ!!!』
俺が怒鳴って。そのとき、俺の瞳に映った陸は。
辛そうな、悲しそうな、申し訳なさそうな。そんな表情をしていた。
『あっ』
そのとき、俺がバランスを崩して、後ろに倒れ込んだ。
俺の後ろは、机だった。
机の角に、頭がちょうどぶつかる位置。
ああ、これで良かったのかもな。
そう思ったとき。

