あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─


そして、それからしばらくして。


俺は陸と大喧嘩をした。





俺のせいで、陸は親から少しひどい扱いをされている。


俺がいなかったら、双子じゃなかったら。


せめて、一卵性双生児じゃなければ。




陸が、権力を持てたのに。


『比べられ続ける』という、辛い思いをしなくて済むのに。




そう思った俺は、自殺しようって。


そう考えた。




でも、それが陸にばれたんだ。





『空のバカ!! なんで、いなくなるなんて言うんだよ!!』



『当たり前だろ! 俺がいなければ、陸は家で辛い思いをしなくて済んだ!! 俺がいるから、陸は……!』



『違うだろ!? 空だって……空だって、遊びたくても遊べない! 空を縛り付けたのは、俺なんだから……!!』



『そもそもだ!! 俺たちが、双子だったから……っ!!』





感情的になった俺は、思いっきり陸に言ってしまったんだ。






『陸と双子で生まれてこなければよかったんだよ!!!』






俺が怒鳴って。そのとき、俺の瞳に映った陸は。



辛そうな、悲しそうな、申し訳なさそうな。そんな表情をしていた。








『あっ』




そのとき、俺がバランスを崩して、後ろに倒れ込んだ。


俺の後ろは、机だった。




机の角に、頭がちょうどぶつかる位置。


ああ、これで良かったのかもな。




そう思ったとき。