あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

無意識のうちに唇をかみしめていたとき。





――――ピロンッ。





スマホから、通知音が鳴った。




乃亜か……っ!?


飛びつくようにスマホを見ると、乃亜から写真が送られてきていた。




写真……?



急いで確認してみると、そこには予想外の光景が映っていた。





ロープで体を縛られて、ガムテープを口に貼られている乃亜。




は……? 誘拐……?




スマホを持つ手が、自然と震えだす。





すると、続いてメッセージが送られてきた。







『白夜の姫を預かった。助けてほしければ今日の17時ちょうど、華皇倉庫に来い。白夜幹部ともう一人の姫も連れてくること。来なかったら、姫がどうなってもいいと見なす』




そのメッセージの下に、倉庫の位置が書かれたマップがあった。