あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

気が付いたときには、全く知らないところにいた。


近くにいた人に話を聞くと、ここは隣の県らしい。



あたしも怜も体力の限界が来て、路地裏に座り込んだ。




組のみんなや、召使いさん達がどうなったのか、調べる手段がない以上分からない。



それに……もう、お父さんと、お母さんは——。




ここがどこかも分からない。家にも帰れない。




あたしたちは、これからどうしたらいいのかな……。




その時。あたしたちは、助けられたんだ。




『ん? お前ら、大丈夫か?』


『……』


『やべえ……(かなで)!! こいつらを運ぶのを手伝ってくれ!』


『あ? なんだよ……って、うわ! どうしたんだ……!?』


『ここに倒れてたんだよ! とりあえず、うちまで運ぶぞ!』




それは、花宮家(はなみやけ)の人達だった。