あなたに✗✗を捧ぐ。 ─少女は復讐相手に溺愛される─

「……」




乃亜は、陸をじっと見て、無言で話を聞いていた。 





「……あの女からすれば、俺は要らない。双子なんて代わりが効く。そう思ってるんだ」



「そんなわけ……」



「お前に何が分かる!? 俺は、ずっと……」





陸は、口を閉じて、また開いてを繰り返して、ようやく俺の目を見て口を開いた。













「お前と、双子じゃなければよかった!!! 俺自身をちゃんと見てくれる、普通の家に生まれたかったんだ!!!」















俺に向かって怒鳴る陸を見て、俺の目から一筋の涙がこぼれた。



なんで……なんで、そんなこと……。












「じゃあ!! 陸は俺の気持ちが分かる!? 遊びたくてもずっと勉強を続けるだけで、ただの後継ぎとしか思われてなかった俺のことがわかるかよ!!」




「そんなの知るわけねえだろ!! お前なんか……っ」









お互いに感情的になって、言葉を叫ぼうとした、ときだった。