「残念ながら、私の耳には音階には聞こえないな。リズはすごいよ」
「そんなことないです」
リズは恥ずかしそうに髪に何度も触れる。その顔は林檎のように赤い。注目を浴びるのは慣れないようだ。
(Aliceはあんなに注目されているのに、その本人は恥ずかしがり屋なのか)
レオンハルトの胸の奥が温かくなる。自然と手が動き、彼の大きな手はリズの頭に触れていた。
「レオンハルトさん?」
「ねぇ、リズ。私が今話している言葉の音階はわかるのかい?」
音階の話を振ると、リズの顔から恥じらいが一瞬で消える。リズはレオンハルトを見つめ、「ドです」と答えた。
「人は、話し終わる時はドの音で終わることが多いです。驚いた時はソやシ。話が続く際はレやファ。全ての音や言葉が音階になるわけではないですが……」
「なるほど。人は話している時に独自の音楽を奏でていることがあるんだね」
雨はまだ止みそうにない。リズは雨音を楽しげに聴いている。リズにとって、今この場はコンサートホールなのだろう。
(すごく楽しそう。リズは音楽が本当に好きなんだね)
楽しげなリズの横顔を、レオンハルトは見つめながら微笑んだ。
「そんなことないです」
リズは恥ずかしそうに髪に何度も触れる。その顔は林檎のように赤い。注目を浴びるのは慣れないようだ。
(Aliceはあんなに注目されているのに、その本人は恥ずかしがり屋なのか)
レオンハルトの胸の奥が温かくなる。自然と手が動き、彼の大きな手はリズの頭に触れていた。
「レオンハルトさん?」
「ねぇ、リズ。私が今話している言葉の音階はわかるのかい?」
音階の話を振ると、リズの顔から恥じらいが一瞬で消える。リズはレオンハルトを見つめ、「ドです」と答えた。
「人は、話し終わる時はドの音で終わることが多いです。驚いた時はソやシ。話が続く際はレやファ。全ての音や言葉が音階になるわけではないですが……」
「なるほど。人は話している時に独自の音楽を奏でていることがあるんだね」
雨はまだ止みそうにない。リズは雨音を楽しげに聴いている。リズにとって、今この場はコンサートホールなのだろう。
(すごく楽しそう。リズは音楽が本当に好きなんだね)
楽しげなリズの横顔を、レオンハルトは見つめながら微笑んだ。


