自作自演。その言葉にクララは俯く。レオンハルトはフンベアトに近付き、彼の制服のポケットに手を入れた。その中から出てきたのは、録音機だった。再生ボタンを押すと、「ドン!!」「ガチャン!!」と大きな音が響き渡る。
「……美術室での事件があった時、あの扉に触れていたのは君だけだった。みんな鍵がかかっていると思い込んでいたけれど、本当は鍵なんてかかっていなかった。そしてこの録音した音を再生することで、密室であの事件が起こったと思い込ませた。美術室は事前に荒らしておいたんだろう?でも不審者がもしも窓から出入りしたのなら、泥の足跡があったはずだ。あの事件の前日には雨が降っていて、地面はぬかるんでいたからね」
フンベアトは何も言わなかった。しかし、その目はあちこちに忙しなく動いている。レオンハルトはクララの方を見た。彼女の肩が跳ねる。
「ヒルド嬢。あなたに花瓶が当たりそうになった時は、花瓶に事前に糸をくくりつけてあった。糸を引っ張って落とす。その糸をフンベアト殿がハサミか何かで切って回収する。糸はあとでどこかに捨てればいい」
「……美術室での事件があった時、あの扉に触れていたのは君だけだった。みんな鍵がかかっていると思い込んでいたけれど、本当は鍵なんてかかっていなかった。そしてこの録音した音を再生することで、密室であの事件が起こったと思い込ませた。美術室は事前に荒らしておいたんだろう?でも不審者がもしも窓から出入りしたのなら、泥の足跡があったはずだ。あの事件の前日には雨が降っていて、地面はぬかるんでいたからね」
フンベアトは何も言わなかった。しかし、その目はあちこちに忙しなく動いている。レオンハルトはクララの方を見た。彼女の肩が跳ねる。
「ヒルド嬢。あなたに花瓶が当たりそうになった時は、花瓶に事前に糸をくくりつけてあった。糸を引っ張って落とす。その糸をフンベアト殿がハサミか何かで切って回収する。糸はあとでどこかに捨てればいい」


