響け!色彩のフォルテッシモ

「はい!」

フンベアトは杖を取り出し、「フラーモ!」と呪文を唱えた。刹那、杖の先から炎が飛び出す。その火は巨大な蛇にと変化した。

「すごい……」

「あんな高度な魔法を使うなんて!」

「さすがブリュンヒルトだよなぁ」

生徒たちが感嘆の声を上げる中、クララは無表情でフンベアトを見つめていた。フンベアトは炎でできた蛇を自在に操っていた。

(これほど高度な魔法を使えるのか。すごいな)

他の生徒たちが「天才」と話すのも頷ける。レオンハルトが「ありがとうございます。素晴らしいです。ミスター・ブリュンヒルト」と声をかけると、フンベアトは蛇と共にお辞儀をした。刹那、蛇が消えてしまう。

「素晴らしい魔法でした!皆さん、拍手を」

レオンハルトと生徒たちは拍手を送る。フンベアトは照れ臭そうに笑った後、下がった。

「では、次の方どうぞ」

レオンハルトはそう言ったものの、誰も手を挙げようとしない。高度な魔法を使った人の後というのはプレッシャーが大きいだろう。レオンハルトは少し考えた後、リズを見つめた。