響け!色彩のフォルテッシモ

「皆さん、遅れてしまって申し訳ない」

レオンハルトが謝ると、他の生徒が「まだ授業開始時間じゃないのでセーフです」と言う。その生徒が言い終わると同時に、授業開始のチャイムが鳴り響いた。

「まずは自己紹介を。魔法学担当になったレオナルド・バロンです。出欠を確認させてください。ミスター・アーノルド」

一人ずつ出欠を確認する。全員揃っていた。この学園に通う二年生の魔法使い・魔女の数はリズを抜いて十五人である。

(この授業では何も起きないといいんだけどね……)

クララとフンベアトに一瞬目を向け、レオンハルトは思った。

「今日は私は初めての授業ですので、皆さんの一番好きな魔法を見せてくれませんか?誰からでも構いませんよ」

「では、俺から」

真っ先にフンベアトが手を挙げた。他の魔法使いたちは「さすがブリュンヒルト!」とヒソヒソと話している。レオンハルトは生徒たちを観察しつつ、フンベアトに言う。

「では、前に出てきてください」