響け!色彩のフォルテッシモ

グレアムの提案に、レオンハルトは迷うことなく乗った。



授業が終わり、休み時間を迎えた。リズは軽く息を吐く。

(さすが名門校ね。授業のレベルが違うわ)

リズにとって勉強は決して苦ではない。しかし、少々疲れを感じてしまった。その時である。リズの机の周りにクラスメートが集まってきた。

「パーキンソンさん!メレ国の文化教えて!」

「パーキンソンさん、あのグリム先生の質問に的確に答えられたよね。すごかったよ!」

口々にクラスメートに言われ、リズは「えっ?えっと……」としか言うことができない。これほど人に注目されることは普段ないため、緊張で言葉が出てこない。

(どうしよう。ちゃんと立ち振る舞わないといけないのに!)

リズの頭の中にレオンハルトが浮かぶ。彼を失望させたくない。しかし、そんな思いとは裏腹に頭は真っ白になっていく。リズはただ制服のスカートを握り締めることしかできなかった。その時である。

「パーキンソンさん、困っていましてよ」

「おら。さっさと散った散った。こんなに囲まれてちゃ怖いだろうが」