響け!色彩のフォルテッシモ

グレアムはニッと笑う。レオンハルトが「よろしくお願いします」と頭を下げると、グレアムはレオンハルトの肩に手を回した。

「バロン先生、ぶっちゃけこの学園どうよ?」

「どうと言うのは?」

「勉強教えられそう?この学園、天才ばっかだからさ〜。ちょっとこっちがミスしたら見下されそうでさ〜」

疲れ切ったようにグレアムはため息を吐く。レオンハルトは彼に笑いかけた。

「まだ私はこの学園に来たばかりで、授業を誰にも教えていませんし……。本当にこの学園は天才ばかりなんですか?」

「天才ばっかだよ。その中でも二年生のクララ・ヒルドとフンベアト・ブリュンヒルトは別格だね〜。クララは俺が顧問してる吹奏楽部の部長までしててさ〜」

その言葉にレオンハルトの目が見開かれる。こんな短時間でターゲットに接触できる可能性が生まれるとは思わなかったため、心の中に喜びが広がった。

「そんな天才、ぜひお目にかかりたいですね」

「なら、放課後音楽室に来なよ。吹奏楽部見学させてあげる」