扉を三回ノック。返事は無い。「開けるよ」と一言ことわってドアノブを回すと、最初に目に入ったのは畳まれた布団。この部屋にはベッドが無いから、杏がここで寝る時は来客用の布団を使っていた。それが、使っていなかったように綺麗に畳まれている。
部屋を見回してみたが、そこに杏の姿はない。
「――杏?」
無駄だとは分かっているが、彼女の名前を呼んだ。もちろん、返事は無い。
蒼士の身体中から、血の気が引いてゆく。
(どうしていないんだ?! 何処へいったんだ!?)
最悪の状況を考えてしまい、心臓がドッドッ、と大きく音を立て始めた。
「杏!」
さっきより大きな声でもう一度呼んだが、その声は誰もいない部屋の壁に当たって落ちただけだった。
立ち尽くす事しか出来ない蒼士の目に、壁沿いに置いてある机の上の紙が映った。取り上げて見てみると、そこには杏の筆跡の文字。
『夢を叶えてください。どうか、幸せに。』
蒼士は呆然とその文字を見つめ続けた。
◇◇◇
部屋を見回してみたが、そこに杏の姿はない。
「――杏?」
無駄だとは分かっているが、彼女の名前を呼んだ。もちろん、返事は無い。
蒼士の身体中から、血の気が引いてゆく。
(どうしていないんだ?! 何処へいったんだ!?)
最悪の状況を考えてしまい、心臓がドッドッ、と大きく音を立て始めた。
「杏!」
さっきより大きな声でもう一度呼んだが、その声は誰もいない部屋の壁に当たって落ちただけだった。
立ち尽くす事しか出来ない蒼士の目に、壁沿いに置いてある机の上の紙が映った。取り上げて見てみると、そこには杏の筆跡の文字。
『夢を叶えてください。どうか、幸せに。』
蒼士は呆然とその文字を見つめ続けた。
◇◇◇


