蒼士が地方公演から帰るまでに、杏はオランジェットを作る事にした。
前回オレンジのコンフィまで作った時は、オランジェットにする直前で平野麻友子の事件があり、結局完成させる事は出来なかった。だからまだ、蒼士は杏のオランジェットを食べた事がない。
(最初で最後になるかもしれない……)
そんな考えが頭を過る。それを振り払うように頭を振ると、止めていた手をまた動かした。出来上がったコンフィに、チョコレートをコーティングしていたのだ。
チョコレートが乾いたら、綺麗にラッピングした。少しでも見栄えが良いほうが嬉しいかなと思って。
そうこうしているうちに夕方になり、蒼士が帰宅した。
蒼士はお土産をたくさん抱えて帰ってきた。「こんなにお土産買ったのは初めてだ」と、笑いながら。
荷物を片付けたりお風呂に入ったり、用意していた夕飯を食べたり。帰ってからはバタバタしていたけど、土産話しをたくさん話してくれて楽しい。蒼士も、地方公演帰りでテンションが上がっているのか、いつもより饒舌だった。
やっと落ち着いて、あとは寝るだけとなった頃には、もう日付が変わろうとしていた。明日は蒼士は一日休みらしい。
杏はハーブティーとオランジェットを準備すると、リビングでスケジュールの確認をしている蒼士のところへ。ハーブティーは妊婦でもOKなものをこの前買ったばかり。
テーブルを挟んで彼の前に座ると、蒼士も持っていた携帯を置いてくれた。
「蒼士さんがいない間に作ったの。よかったらどうぞ」
「オランジェット! やっと食べられる!」
蒼士は子どものように喜ぶ。
前回オレンジのコンフィまで作った時は、オランジェットにする直前で平野麻友子の事件があり、結局完成させる事は出来なかった。だからまだ、蒼士は杏のオランジェットを食べた事がない。
(最初で最後になるかもしれない……)
そんな考えが頭を過る。それを振り払うように頭を振ると、止めていた手をまた動かした。出来上がったコンフィに、チョコレートをコーティングしていたのだ。
チョコレートが乾いたら、綺麗にラッピングした。少しでも見栄えが良いほうが嬉しいかなと思って。
そうこうしているうちに夕方になり、蒼士が帰宅した。
蒼士はお土産をたくさん抱えて帰ってきた。「こんなにお土産買ったのは初めてだ」と、笑いながら。
荷物を片付けたりお風呂に入ったり、用意していた夕飯を食べたり。帰ってからはバタバタしていたけど、土産話しをたくさん話してくれて楽しい。蒼士も、地方公演帰りでテンションが上がっているのか、いつもより饒舌だった。
やっと落ち着いて、あとは寝るだけとなった頃には、もう日付が変わろうとしていた。明日は蒼士は一日休みらしい。
杏はハーブティーとオランジェットを準備すると、リビングでスケジュールの確認をしている蒼士のところへ。ハーブティーは妊婦でもOKなものをこの前買ったばかり。
テーブルを挟んで彼の前に座ると、蒼士も持っていた携帯を置いてくれた。
「蒼士さんがいない間に作ったの。よかったらどうぞ」
「オランジェット! やっと食べられる!」
蒼士は子どものように喜ぶ。


