私だって守られてばかりじゃありません!

「みんな、ご飯できたよ〜!」

えっ?
まだ作り始めてから30分も経ってないよ?
やっぱり、はやい…。
いつも料理してるから、手際いいんだろうな…。

「ねぇねぇ、ゆっち〜!晩ごはんなに〜?」

「えっと、ビビンバとわかめスープ。今更だけど、みんな苦手な食べ物、ある?」

「僕はない」

「「「…ない」」」

「僕もないよ〜」

「じゃあ、いただきます!」

「「「「「いただきます!」」」」」


…!
美味しい!
ピリ辛のこのお肉もシャキッとしたもやしも美味しい!

このスープビビンバに合う!
本当、美味しい!

「全部美味しいよ!」

「「美味しい!」」

「…美味い」

「本当、美味しいね〜!」

「そう言ってくれてありがとう」

やっぱり天音ちゃんのことがあって、いつもよりもテンション低いなぁ、優奈ちゃん。



「「「「「「ごちそうさまでした!」」」」」」


そうだ!

「天音ちゃんのご飯、部屋の前まで持っていく?」

お腹空いてると思うから。

「持っていこうかな」