私だって守られてばかりじゃありません!

「え?なんで?みんなの身に危険が巻き起こるかもしれないんだよ?それだけは私、絶対に嫌!」

自分の身ほうが危険が巻き起こる可能性が高いのに、こんな時も人を思いやれるってすごいなぁ…。

だったら…、

「わかったから。ほかの方法考えよ?」

「でも…」

「「いいから、考えよっ!」」

「ごめん!今は1人にさせてくれないかな!」

はっ、とした顔をした。
そして、リビングから出ていった天音ちゃん。

…当たり前、だよな。
いきなり、狙いが自分だって言われて、しかも、こちら側に入らなかったら、周りの人を傷つけるなんて言われたら、誰だって動揺するよな。

「天音ちゃんが怒るなんて珍しいね〜」

びっくりしているのか、すごい動揺している颯。

「…そうだな」

普段クールな奏も動揺を隠せてない。
奏が動揺することなんて滅多にないから珍しい…。

「あまねっちが、怒った?」

優奈ちゃんに関しても動揺していた。

「天音ちゃん、今まで一回も怒ったことないの?」

「うん…」

だから天音ちゃんは自分でも驚いた顔してたんだ…。





「「取り敢えずどうする?」」

「今は、そっとしておいてあげよう。気持ちの整理しないといけないし」

「それもそうだね〜」

「「「賛成」」」」