教室に戻ってきて席に座った。

「じゃあみんな、入学おめでとう。このクラスの担任の星崎だ。よろしくな。そしてこの後は下校になる。仮入部に行きたい人は12時からだ。くれぐれも先輩に失礼のないように。それじゃあ、また明日な」

ぞろぞろと教室から人が出ていく。
私もそれに続いて教室から出ようと思ったとき、
「あ、あまねっちだ〜。」
という声が聞こえた。
振り返ると、小学校からの友達で同じ殲滅部隊の仲間の篠原　優奈(しのはら　ゆうな)ちゃんがいた。私はゆうちゃんって呼んでるよ。
「ゆうちゃん、同じクラスだったの？嬉しい！」
「私もとっても嬉しい〜！」
「そうだ！あまねっち、一緒に帰れる？」
「うん！一緒に帰ろ〜！」
私はこうやってゆうちゃんと一緒にしゃべって帰る時間が小学校の時から大好きなんだ〜。ゆうなちゃんもそう思ってくれていたらいいけど…。
「あまねっち、私もそう思ってるよ」
嬉しい！
そういえば、ゆうちゃんの異能力を紹介してなかったね。
ゆうちゃんは人間の心を読める「読心」と他の系統の能力を持つ異能力者だよ！
ゆうちゃんも特別な異能を持っているから私と一緒でいいように利用される立場にあったんだ…
だから、すぐに仲良くなれたんだ！
「じゃあ、あまねっち、また来週ね!バイバイ！」
「バイバイ！また来週！」