それから、しばらく待った。

「あれ〜?お兄さんかっこいいですね!1人ですか〜?よかったらうちらと遊びません?」

はぁ、最近は大丈夫になってきたと思ったのに…

やっぱり天音ちゃんと優奈ちゃん以外の女の人は無理だ。

「いえ、人を待っているので」

「それって男友達ですか?それなら私達も一緒に…」

しつこいな…
人を待ってるって言ったでしょ…

「ごめんなさい。女の子を待ってるんです」

本当は、男もいるけどね…
誤魔化すのにはこう言うのがが一番だと思うから。

「わかりました〜。また今度お願いしますね〜。これ私たちの連絡先です〜」

電話番号の書かれたカードを差し出された。

「結構です」

「そんなこと言わずに〜。では〜!」

強引に連絡先のカードを渡され、去って行った。

こんなの要らないな。
連絡先交換する気ないし…。
あの人達にはは悪いけど、連絡先が漏れたら困るだろうし、破って捨てさせてもらおう。

そう思い、後ろにあったゴミ箱にそのカードを破って捨てた。

はやく天音ちゃん、来てくれないかなー。