15分くらいたった頃、カラオケに到着した。

だけど、私の知るようなカラオケの店ではなかった。
どちらかと言うとオシャレなバーの雰囲気にに近いイメージ。

本当にここがカラオケなのか怪しくなってきた。

「ねえ、ここってバーなんじゃないの?」

やっぱりゆうちゃんもそう思うよね?

そのことについて知っていたのか、零先輩が教えてくれた。

「えっとね、ここの店長がバーみたいな雰囲気が好きでそれをコンセプトにして店をしたいと思ってこのカラオケの店を開いたんだって」

なるほど…
それならバーみたいな雰囲気になるのは当たり前だ。
中はどんな感じなんだろう?とても気になる!

「ふふっ、天音ちゃん、目キラキラしてるよ」

「じゃあ、あまねっち、せっかくだし、入ろうか」

心を弾ましながら店内に入った。

「うわぁぁ〜。とってもきれい」

天井にはキラキラと輝くシャンデリアが。

「綺麗だよね、このシャンデリア」

本当、綺麗…

じゃあそろそろ部屋に行こうか

「はい。…あれ?みんなは?」

みんながいない。
どこにいるんだろう?

「天音ちゃんがじっくりシャンデリアを見てるから、邪魔したくないから先行っとくね、って」

は、恥ずかしい…
そんなにじっくり見てたかな?

「とても可愛かったね」

…へ?
もしかして私のこと、見てた?

「私のこと見てたんですか?」

「え?うん」

興味しんしんな姿みられるなんて…恥ずかしすぎる…

「ふふっ、天音ちゃん、顔真っ赤」

〜っ
恥ずかしい。けど、
「先輩、からかってますか?」

「うん」

「〜っ。忘れてください!」

「いやだね」

べー、として部屋に行く先輩。

先輩の意地悪…

まぁいいや。とりあえず私も部屋に行こ。

私もみんなのいる部屋に向かったのだった。