目の前にはうねうねとうねるあやかしがいる。つる植物が変化したもののようだ。
周囲には簡易結界が貼られていて、一般人はこの場所には入って来られない。
隣に立つ藤小路龍真がうなずいて合図する。
茜結珠はうなずき返して了承の意図を伝えた。
足元にいる結珠の使い魔の猫又はシャーっと威嚇するが、つるはお構いなしにゆったりと結珠と龍真に伸びて来る。
結珠はあやかしに向けてスマホを構えた。画面のターゲットマークの中心につる植物を捉える。
画面下には御札のアイコン。
柚はあやかしに狙いをつけ、退魔の力をこめて御札のアイコンを指で滑らせる。
が、御札は外れてしまった。
「もう一度だ」
「わかってる!」
龍真に促され、結珠は再度スマホの中で封印の御札を投げる。
シュッと飛んだそれは蔓植物に届き、つる植物は淡い光に包まれた。なにかに縛られたかのように、それ以上つるを伸ばせず、じたばたとあがくような動きを見せる。
「とどめ!」
三枚目の御札を投げると、つる植物は完全に光に包まれ、結珠のスマホの中にすうっと吸い込まれた。
「封印完了!」
結珠が言うと、龍真はにこっと笑って簡易結界を解いた。
直後、外界の音が戻って来る。
街中の人々の声、車の走る音。
彼女たちがいたのは公園だった。
遊具に向かって走る子供たちは、いまここで結珠と龍真があやかしを封印したことなど知りもせず遊び始める。
周囲には簡易結界が貼られていて、一般人はこの場所には入って来られない。
隣に立つ藤小路龍真がうなずいて合図する。
茜結珠はうなずき返して了承の意図を伝えた。
足元にいる結珠の使い魔の猫又はシャーっと威嚇するが、つるはお構いなしにゆったりと結珠と龍真に伸びて来る。
結珠はあやかしに向けてスマホを構えた。画面のターゲットマークの中心につる植物を捉える。
画面下には御札のアイコン。
柚はあやかしに狙いをつけ、退魔の力をこめて御札のアイコンを指で滑らせる。
が、御札は外れてしまった。
「もう一度だ」
「わかってる!」
龍真に促され、結珠は再度スマホの中で封印の御札を投げる。
シュッと飛んだそれは蔓植物に届き、つる植物は淡い光に包まれた。なにかに縛られたかのように、それ以上つるを伸ばせず、じたばたとあがくような動きを見せる。
「とどめ!」
三枚目の御札を投げると、つる植物は完全に光に包まれ、結珠のスマホの中にすうっと吸い込まれた。
「封印完了!」
結珠が言うと、龍真はにこっと笑って簡易結界を解いた。
直後、外界の音が戻って来る。
街中の人々の声、車の走る音。
彼女たちがいたのは公園だった。
遊具に向かって走る子供たちは、いまここで結珠と龍真があやかしを封印したことなど知りもせず遊び始める。

