『わ、私が肩貸すのでホームまで歩きましょう、、!』
そう言って俺に手を差し出してくるコイツ。
なんなんだ、さっきからこの女は。
自慢じゃないが、俺に"言い寄る"以外の目的で俺に近づいてきた女は人生でほとんどいなかった。
大体が、気持ちわりぃ甘い声を出して色目を使ってくる。
だから無意識に女を避けてきたが、流石に乱闘に巻き込まれている女を放って置けるほど無情な人間でもなかった。
あんな奴らごときだがら、異能力もほとんど使わず素手でやったから副作用は出ずにすんだが、代わりに体調が悪化したらしい。
くそっ、、女の前でこんなことになったらどうなるか分かんねー。
案の定俺の体調を心配をしてくる女。
でも___コイツはこれまでの女とはなにか違った。
俺を見てくる瞳に纏わりつく気持ちわりぃ視線はなく、声も甘い声ではなかった。
本当になんなんだ、、、コイツ。
ホームのことを知ってるし、煌と関わりがあるし、一番は、、、顔が隠れて目がギリ見えるぐらい大きいマスクをしているし。
俺に差し出した手だって震えている。
コイツは他の女と違う___熱でぼーっとした頭でそんな結論にたどり着き、俺は彼女の小さな手をとった。


