「と、まぁ大雑把な説明はこんな感じだ。あとは学園で生活して慣れるだけ!分からないことがあったらいつでも聞いてくれ!それじゃあ今日は解散!」
そんな先生の声を境に、クラスメートたちはみんな騒ぎ始め、席を立った。
いいな…もう友達できてるんだ…
よしっ…
『あ、あのっ!よかったら今日一緒に学園内のカフェに…』
「あらぁどうしたの落ちこぼれちゃん。あなたみたいな役立たずとはだれとも行かないわよ。」
ぐさっ…確かに『手から少しだけ光を出す能力』だったらあんまり役に立たないけど…!
でも私治癒だし!!しかもほんとに『手から少しだけ光を出す能力』の能力の人がいたら失礼だよっ…!
「役立たずのくせに私とかイケメンに近づくんじゃねーよ」
私を睨みつけて、そんなことを小声で言ってくる。
うーん、やっぱこの子とは友だちになれないかも…
あとイケメンって…?もしかして蓮くんのこと?
色々考えてたら、突然目の前の女の子の目がハートに変わった。
え…?
「黒瀬くーん♡どうしたの?もしかして私に…」
「黙って」
「え…?」
「お前今瑠璃になんて言った?」
「えっと…」
「謝れ、今すぐ」
れ、蓮くん!?何してるの!!
『ちょっ、蓮くん!?』
「安心して。ソイツは今俺が締めてあげるから。」
『し、締める!?物騒な言葉使わないで!?』
「あ、あのっ…!すみませんでしたっ…!」
絶賛怒りモードの蓮くんを宥めてたら、その女の子は震えながら逃げていってしまった。
なんか可哀想…怒りモードの蓮くんすっごい怖いんだよな…
『ダメだよ!女の子に物騒なこと言ったら!』
「で、でも瑠璃が…」
『めっ!!』
「…はい」
注意したらシュンってしちゃった蓮くん。なんだか大型犬みたい、、
私にはたれてる耳が見えるっ…!
『でも、助けてくれてありがとう。』
庇ってくれたのは事実だから、笑顔でお礼を伝えると、ぱあっと顔を輝かして私の手を握ってきた。
その瞬間びくっと体が反応してしまう。
「あ、ごめんっ…!」
慌てて手を離す蓮くん。
もう…そろそろ蓮くんぐらい慣れなきゃだよね…
蓮くんはすっごくいい人だから"あの人"みたいなことは絶対しないのに…
「ほんとごめんっ…瑠璃彼氏恐怖症なのに…」
『ううん!全然大丈夫だよ!私もごめんね…蓮くんがいい人なのはちゃんと分かってるから!』
「うん…困ったら絶対俺を頼って。どこにいても駆けつけるから。」
少し真剣な顔でそう言ってくる蓮くん。
改めて見るとすっごく背も伸びてかっこよくなったな…
かっこよくて頼もしい大事な大事な幼馴染。
やっぱり同じクラスで本当によかったっ!
『ありがとうっ!ふふっ…頼もしいね!』
「ほんとに!?やった!!!」
また花が咲くような満面の笑みになる蓮くん。
ふふっ、、やっぱりワンちゃんみたいだな、、
そんな、私達のやり取りを物陰に隠れて少し遠くから凝視してる人がいた。
「あの2人…使えそう。リーダーに報告しておくか。」


