でも、、、私の心配なんて一ミリも必要なかった。
「遅えんだよ」
そう呟くと、燈夜さんの頬の時計の刻印が光る。
白っぽい光が火や水の球を覆い、球は羽が舞うぐらいゆっくりのスピードになってしまった。
っ、、、これがリーダーの実力っ、、!
刻印は異能力を使ってる時に光る。今のは、、、球に時間減速を使ったのかな、?
「ちっ、、面倒事を増やしやがって、、、まぁ言葉で分からないようなら力で分からせる」
落ち着いた様子で低い声を出す燈夜さんに、男の子が震え始める。
「た、たまたまだよ、、!」
「全く攻撃が当たらないなんてっ、、」
「おい、お前」
『は、はいっ、、!』
突然彼が私に声をかけてきて、思わず声が上ずってしまう。
「10秒で片付けるから、その間目ぇつぶっとけ。分かったな?」
『え、、?あ、はい、、、』
目をつぶる、、?私のことを気づかってくれてるってこと、、、?
思ってたより優しい人、、?
そんなことを思いながら、言われたとおりにギュッと強く目をつぶった。


