『あのっ、、、!どこ行くんですか、、?もうすぐ朝のHRが!』
不思議な男性に着いて行って歩くこと5分。
着いてきたのに、さっきの女の子たちをどうするかも、どこへ向かってるのかも、何で助けてくれたのかも、まずまず名前はなんなのかも、何も教えてくれない彼。
もぉ!この人喋れないの、、?むぅ、、!
「HR?そんなのサボればいいじゃん」
くるりと振り返って爽やかな笑顔でそれだけ言うと、またそそくさと歩き出した彼。
さ、サボる、、!?もしかしてこの人不良!?着いてっちゃダメな人、、、?
でもこのまま逃げるわけにもいかないし、、、
そんなことを思ってたらいつの間にか辺りは人通りの多い校舎があるエリアから、すこい離れた裏山の方へ来ていた。
嘘、、これ本格的にヤバいやつじゃ、、
『あ、あの!どこへ行くんですか、、!!』
少し強めに聞いたら、彼はまた振り返って、今度はきょとんとした顔になった。
「そこの建物。通称・ハウス あれ言わなかったっけ?」
『言ってません、、、!』
「あぁ、、ごめんごめん」
全く悪気がなさそうな顔で笑う彼。大事なこと言い忘れないでよっ、、!
それに、、、『そこの建物』ってまさかあそこじゃないよねっ、、?
裏山の前に一つだけ場違いなぐらい綺麗で真っ白な小さいお城みたいな建物があった。
学園内にこんな凄いものがあったなんて、、!
私が感激してる間にも彼はスタスタとそのお城みたいな建物に向かっていく。
え、、ほんとにあそこなの、、?
戸惑う私をよそに彼はその建物の前まで行って、ようやく立ち止まった。
「ようこそ、NOIRの隠れ家へ。」


