「ねぇ?雪乃さんってぇ何の異能力もってるんだっけぇ?」
『手を少しだけ光らせる能力!』
「ふっ…ふふふっすっごぉい…停電の時役に立ちそうだねぇ…」
「逆にそれ以外使い道ないけどぉ!ふふふっ…しかも何そのマスク」
『えっと…これは…!』
「マスクの下は見せられないほどブスなのかなぁ…ふふっ…ふははっ」
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ウキウキしながら星華学園に入学した私___雪乃 瑠璃
何度も思い描いて胸を高鳴らせた学園生活。
それがついに始まったんだ!
星華学園は中高一貫校で、異能力者だけが集まり、授業でも異能力の専門的な知識を教えている特別な学校だ。
敷地内には訓練場や研究棟など珍しい場所がいっぱいあって、どこか非日常的な雰囲気が漂っている。
入学式の後、クラス分けがされて、早速友達になろうと近くの女の子たちに話しかけてみた…んだけど。
期待で弾んでいた気持ちは、声をかけるたびに少しずつ削られていってしまった。
異能力を聞かれ、『手を少しだけ光らせる能力』って答えたら誰も友達になってはくれなくて…
むしろ使い道がない私の異能力をからかわれる始末。
教室の隅で、私の存在だけが浮いてるみたいだった。
本当の私の能力は『手から出して光で傷を癒やす』っていう治癒の能力
でも治癒の能力なんて世界で一人も発見されてなくて、バレたら大変なことになるから誰にも言わないってお母さんとお父さんと約束してた。
ここには、バレないように治癒の能力について何かヒントが知れないかなっと思って来たんだけど…
なんか騙してるみたいで心苦しいな…
それに友達はつくりたいし…
胸の奥で罪悪感がちくちくと痛んだ。
からかってこない子も顔の四分の三を埋め尽くすほど大きなマスクをつけた私を怖がって話しかけてはくれない。
私だってこんなマスクつけたくない…けど…
手が無意識にマスクの縁を押さえる。
小さい頃はシミ用のコンシーラーとかで隠せてた刻印が、最近はどんどん輝きを増して隠せなくなっていた。
だからこうしないと頬の刻印がバレて、超異能力者なのも、治癒持ちなのも、全部バレちゃう。
宿命…?しょうがないのかな…
友達をつくって楽しい学園生活を送りたかっただけなんだけどなぁ、、、
早速悪雲が立ち込めた学園生活に私はつい溜め息ををついてしまった。


