春の訪れに晴れ模様

多分晴先輩に何も特別な感情は無いけど、それでも意識しちゃう。

レジの列に並んでお会計を待っていた時、私はふと晴先輩に気になったことを聞いた。

「晴先輩って自炊するんですか?」

「うん。俺片親で兄が1人なんだよね。小さい時に母親が出ていった。兄は彼女と一緒に暮らしてるからたまにしか家に来ないんだ。だから毎日自炊してるよ」

え……?そうなんだ……。

晴先輩は何も表情を変えることなくケロッとしている。お母さんが出ていったって……。私はグッと手を握りしめた。私が晴先輩の言葉を聞いて俯いていると、晴先輩は私の頭をポンっと軽く叩いた。

そしていつもの甘くて優しい笑顔で

「今日カレー作ろうと思ってるんだけど、よかったら来ない?」

って私に言った。